ハシケン32歳の私見

神戸市会議員 橋本 健のブログ
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連載 「第6回 女性の生き方」

連載も最終回になりました。

テーマは女性の生き方。。
非常に難しいテーマです。

この日記を書くまでに何度も書き直しました。
あまりに深いテーマであり、
男である私が考えれば考えるほど正しくないような気もしてきますし。

以下ハシケンの私見

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これまで保育料の問題から、税負担と社会保障をはじめとする給付の
バランスについて記述してきた。

だんだんと日本が社会主義に向かっているのではないかという
不安も記述してきた。

すべては保育料の改定から始まった話だが、
今回は保育所のあり方がどのようにかわってきたのか
ということを考えてみた。

私が子供のころは保育所のニーズはいまほど高くなかった。
もちろん子供の数はいまより圧倒的に多かったわけだから
割合でいえば保育所を必要とする子供は飛躍的に増えている。

保育所の設置根拠は児童福祉法に基づくものであり、
「保育に欠ける」児童を養育する施設である。
両親が仕事をしていたり、病気をしたり、産前産後などの
事情により保育を受けられない子供たちが通う場である。

正しい表現ではないかもしれないが、もともと保育所は
どうしても親の保育をうけられない、かわいそうな子供を
預かり育てる場所としてスタートしたはずである。

ところが、いまやそんな消極的なイメージはない。
母親が生活のために働かなければならないから子供を預ける
ケースも少なくはないだろうが、母親が積極的に「働く」という選択を
した結果、子供を保育所にあずけるというケースが急増したからだ。

女性の働く権利は大きく認められるようになり、
社会での活躍も目覚ましいものがある。
男女共同参画社会の推進やワークライフバランスといったキーワードに
比例して女性の生き方が大きく変化してきたのだ。

しかし、保育所のあり方は大きく変化してきただろうか。
もはや福祉施設としての保育所とは言えないのではないだろうか。
女性の社会進出を支えるための積極的子育て支援ツールとなっている
のではないだろうか。
であるならば、設置根拠がいまだに児童福祉法というのもおかしな話だ。
保育所の需要をゼロから見直し、あらたな定義をするということが
必要なのかもしれない。

たとえば女性の社会活動の支えとなるような保育所であれば
保育料設定から、保育時間まですべてを見直すべきだろう。
企業にも、育児休暇の充実、産後の復職の保証、託児施設の設置などと
いった負担を求めることも重要になるだろう。

重要なことは、女性の生き方の変化をしっかりとらえながら
社会制度の整備を進めていかなければならないということだ。

最近は専業主婦志望の女性も増えてきたとか。
一方で結婚すら選択しない女性も多いとか。
女性のみなさんは今後どんな生き方を選択されるのだろう。
その変化に敏感に対応できるように、
行政はアンテナを張らなければならない。

最後に1つだけ。
「子供と離れたいから保育所に預けたい。だから働く。。。」
ということだけはないように願う。
これは「女性の生き方の選択」と次元が異なる話だと思うからだ。

あくまで私見だ。                            〜完〜
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