ハシケン32歳の私見

神戸市会議員 橋本 健のブログ
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確信犯

ひさしぶりのブログ。いきなりハシケンの私見。

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「確信犯」

まちがった意味で使われる日本語の代表格であるこのことば。

皆さんは正しい意味をご存知だろうか。
よく誤って使われるのは
「悪いと分かっていながら法をおかすこと。」
つまり自分は「悪」だという認識での行為である。

正しい意味は
「自分の行為が正しいと信じて法をおかすこと。」
つまり法律よりも自分こそが「正義」だという認識での行為である。

まさに、神戸の海上保安庁を舞台に起きた尖閣衝突ビデオの
流出事件の当事者である保安官は「確信犯」だといえる。

実はいま、私はその流出事件がおきたネットカフェから
このblogを書いている。

ビルの入り口には多くの報道陣が道路に座り込んでおり
異様な光景である。
保安官はいったいどのような思いでこのブースから
映像を投稿されたのだろうか。

保安官はここで、自分がいまから流出させるビデオによって
生活に苦しむかもしれない家族のこと、
責任を問われる上司のこと、
そして自らが罪人になるかもしれないという、
想像を絶する不安と恐怖のなかでその作業を行ったのだろう。

ネットカフェのこのブースはとても狭く、暗く、
落ちつくと表現する人がいるかもしれないが、
決して楽しい環境ではないし、とても寂しい気分になる。
不安と恐怖をあおるには十分な環境である。

逮捕されるか、されないか、
起訴されるか、されないか、
有罪となるか、無罪となるか、
実刑となるか、執行猶予となるか。

国民感情としては、やはり無罪放免でいいんじゃないか。
むしろ英雄ではないか。という声が大きいように感じる。

しかし官房長官は
「過半数の健全な国民はそんなことを望んでいないと信じている。」
という発言をされている。開いた口がふさがらない。

私は、彼の行動が決して褒められたものではないと考える。
なぜなら、彼は国家公務員であり、賛否はあれど内閣の方針に
従う義務があるからだ。手続きに従った処分は免れないだろう。

しかし、彼は「確信犯」としてその義務を放棄し行動にでた。
いまの政権があまりにも頼りなく、稚拙であり、
国家の未来を憂いた結果、じっとできずに起こした行動なのだろう。
総理大臣よりも、多くの国会議員よりも、
愛国心に満ちた彼を私は応援したい。
彼はいかなる裁きも受け入れるだろう。
しかし、彼は「確信犯」でありつづけるかぎり、
自らの行動を後悔することはない。

菅首相に問いたい。
あなたにその侍のような魂はないのか。
政治家たるもの自らの命に代えてでも国家を守り抜くという、
その決意はどこで見せていただけるのか。
保安官を処分することではなく、
自らの政権が犯した失敗について、国民の信を問う時期が
来たのではないか?
任期満了までの命乞いはやめて、
国家国民の将来のために潔い判断をしていただきたい。






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