ハシケン32歳の私見

神戸市会議員 橋本 健のブログ
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隣の街の関心事パート2

前回はちょっと書き過ぎたかなぁ。と
反省をしつつ、
でも「都構想」「教育基本条例」「維新の会」「最近の橋下氏」
の4つについて冷静に考えてもらいたいと思っての投稿でした。

さて、今回は平松市長についても意見が聞きたいと言われたので。
平松市長について記述してみます。
あんまり書くことはないんですけど。。
橋下知事については評価すべき点が多かったし、
とても興味深く見守っていたものですから。。

以下ハシケンの私見。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私は以前より平松氏に対しては否定的な立場である。
それは労組を支援団体にもつ民主党推薦の市長だったからだ。

わかりやすく言えば、民主党という政党は市職員に対しては
あまり厳しいことを言わない。
職員数の削減、民営化、民間活力の導入、給与削減などの
取り組みが鈍いということだ。

自民党議員はといえば、自らが推薦した市長でないわけで
常に対立をしながら市政運営が行われてきた。

ちなみに、大阪市会では自民党が第一会派であり
市長への発言力が大きかったことは好材料だった。
慣れ合い政治になることなく、
しっかりとチェック機能を果たすことができたのだ。

そのおかげとは言わないが、平松市長は努力の末
一定の実績を残されてきたことは評価される。

市債残高を4000億円削減し、職員定数も15000人削減。
WTCの売却、市営地下鉄では累積赤字を解消するなど。

しかし、それ以上の取り組みを求める自民党議員から
すればまだまだ物足りなく、
追及の手を緩めることはなかった。

本来なら今回の選挙で自民党が平松氏を支援することは
ありえないはずだった。
しかし、「維新の会」の誕生で事情が変わってきた。

補欠選挙において維新の会が大勝したのをきっかけに、
維新の会へ移籍する議員が続出(多くは自民党議員)。
4月の統一地方選ではついに第一会派へと躍り出た。

そして「大阪都構想」を一番大きな公約に掲げ
橋下氏自らが市長選挙への出馬を表明する事態となった。

この動きを受けて、自民党は平松氏支援を模索し始めた。

なぜか。
この「大阪都構想」だけは認めるわけにいかないからだ。
他の政策がどれほど素晴らしいものでも、
大阪市の解体を公約に掲げている橋下氏を認めるわけに
いかないからだ。
こんなむちゃな公約が掲げられなかったら、
もっと市政全般についての政策論争が交わされたはずである。

「大阪都構想」は爆弾なのだ。
どれだけ立派なマニフェストを掲げても、
どれだけ維新の会のマニフェストのほうが優れていても、
たった一つ、「大阪都構想」という
大阪市を「解体」してしまう政策があるだけで
その他を議論することなく排除するしか道がないのだ。

この究極の消去法を迫る市長選挙にしてしまった
維新の会の罪は大きい。

結果、自民党大阪市議団は幾度も協議を重ね、
政策協定をしっかりと行ったうえで平松氏支援を決定した。

平松市長に対する私の見方はこれ以上なにもない。

もしも、平松市長が再選されたら。
議会のチェック機能がしっかりと働きながらの
市政運営・議会運営ができるかもしれない。
ただし、スピード感やインパクトは小さいかもしれない。

もしも、橋下氏が当選されたら
市長の独占、独走、独裁?になるかもしれない。
議会のチェック機能は当初働くだろうが(他会派が過半数のため)
後にリコールかなにかで排除されるかもしれない。
(橋下氏当選後に維新の会になびく議員もいるだろう。)
ただし、スピード感やインパクトはかなり大きいかもしれない。

あとは大阪市民が決めることだ。

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何度も言いますが、橋下氏の政策は優れたものが
たくさんあります。ひとつひとつ、私もとても評価しています。
以下、私がmixiに頂いた
「橋下氏は現状危険な感じがするし、しかし平松氏が良いとも思えない。。」
というコメントへの返信に記したものです。


「〜略〜
おそらく橋下さんは本当に大阪の活気を取り戻したいのだと思います。本人には違うと言われるかもしれませんが、おそらく副首都を 大阪に作りたいのだと思います。いわゆる伊丹廃港論とセットのやつ。 私も首都機能のバックアップを大阪に創る事には大賛成です。 私もこれこそ関西経済浮揚の起爆剤となりえると思います。 ところがこの構想から「大阪都」だけが独り歩きしてしまい、 「副首都とセットで初めて大阪都」が成立するはずなのに、 気がつけば大阪市を解体して東京23区っぽい特別自治区を作って、 まるで東京都っぽい大阪にすることが大阪都構想になってしまったことで数多くの論理矛盾が生まれているんじゃないかと思います。 副首都構想の実現が難しいいま、名前だけを都にし、 中身を東京都っぽくしたところで大阪の浮揚はないんじゃないかなぁと思います。 冷静に考えれば、大阪遷都か、副首都創設ができなきゃ 「大阪都」じゃないですからね。(遷都の場合皇居も移転しなきゃ。) 平松さんが良いようにも思えない…。同意です。 でも選挙はどちらかを選ばないといけないから、私は…。橋下氏にはもう少し現実的な主張で闘ってほしかった。 このままでも圧勝かもしれないけど、それができていれば もっと大きなものが得られる選挙になるような気がしてなりません。 」

これが私の見方です。


 

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隣の街の関心事

とてもとてもお久しぶりです。

2期目はおかげさまでとても忙しく、充実した日々を
過ごさせていただいております。

さて。今日はお隣のまちのことについてどうしても言いたくて。
神戸のことを語れと言われそうですが、どうしても言いたくて。
政令指定都市のあり方が問われるいま、無関係ではないのです。

だから久々のハシケンの私見。お付き合いください。
同じ政令指定都市である大阪市長選挙の争点について語ります。
(府知事選挙には触れません。)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「はしもと」といえば「ハシケン」といいたいところだが。
「橋下徹前大阪府知事」についてみなさんはどう思われるのだろう?

私はとても大好きだった。彼の主張も賛同できたし、
彼の型にはまらないスタイルも大好きだった。
彼が府知事選挙に出馬する直前の某衆議院議員のパーティーで
初めてお話させていただいたときの興奮は昨日のように覚えている。

就任直後に、教育委員に対してしっかりと仕事をしているのかと
問い詰め、慣習通りに名誉職として任命してきた教育委員から
知事の教育に対する思いに近い教育委員を指名したこと。
国の直轄事業負担金について「ぼったくりバーの請求書」と表現し、
制度の見直しを勝ち取ってきたこと。
学力向上の重要性を説き、公務員の給与に言及し、なにより
幹部会議や予算要求会議を公開しようとされたことなど、
今でも賞賛している。

しかし。最近の橋下氏は間違っている。
何が間違っているのか?
大阪都構想であり、教育基本条例であり、維新の会の議員であり…。

まずは教職員基本条例について。
一度でいいから原案(大阪市会本会議で否決)をみていただきたい。
教育を再生したいという気持ちは分からないではないが、
とにかく条例としては異常な様態のものだといってもいい。
ほんのわずかだが、教育理念が書かれている。内容は悪くない。
しかし、その他はいままで知事の立場で思うように教育に
介入できなかった不満を晴らすための条文が羅列される。
そして、教職員の罰則規定がとにかく目立つ条例である。
最後は一覧表になって、
児童・生徒にセクハラしたら戒告・減給または停職。
賄賂をもらったら免職。
体罰したら減給・停職または免職。などなど89項目について記述。
これでは教育基本条例ではなく、ただの教職員綱紀粛正条例だ。
もっといえば、教育への政治介入は基本的に認められない。
上位法令に違反していることは明らかな条例案である。
私だって議員をしていて教育委員会に対して言いたいことは
山ほどあるし、教育への政治介入は現実にあり得ると思っている。
しかし、それはまさに知事就任直後の橋下氏が行ったように、
教育委員の指名・任命によって実現すべきものであり、
首長や議会が条例により強引に実現すべきものではない。
興味深いのは、橋下氏が自らの教育に対する思いに近い、
尊敬できる人材を教育委員に任命したことが両刃の剣となり、
陰山英男氏ら大半の教育委員が職を賭けて猛烈に反対したことだ。
まともな人間なら、いくら自分を登用してくれた知事に対しても
間違ったことはその命をかけて是正を訴えるものだ。
皮肉にも優秀な人材を登用したことで彼の行動が制限されたのだ。

次に大阪都構想について。
これほど、思いつきで生まれた政策はない。
しかもとてつもなく巨大な構想だ。
大阪市と堺市を8〜9つの特別自治区に再編するという。
維新の会の議員はこれを大阪市の解体と表現することをとかく嫌う。
しかし、大阪市と堺市が無くなることは肯定している。
特別自治区の区長は選挙で選ぶそうだ。
もちろん区議会も9つ作らないといけない。
区議会議員も選挙で選ばなきゃならない。
議員の数はいまより増える。
市役所の職員は全員クビになるのだろうか。
大阪市の公営企業や、清掃局は区単位でその業務を行うのか?
維新の会の表現では特別自治区は基礎自治体だそうだ。
しかし、特別自治区となった瞬間にどうやら一般市の市長より
その権限は明らかに小さくなる。もし一般の市と同じであるならば
分市といって9つの市に分ければいいのだから、都構想につながらない。
9つの区に分けると例えば梅田や難波を含む特別自治区と
そうでない特別自治区では税収が大きくことなるのだから、
その再配分事務まで必要となる。
(東京の23の特別区は法人市民税、固定資産税、特別土地保有税を
 都税として 一括で都が集めて再配分している。
 これを中央集権的といい、地方分権や地方主権の対岸にある
 構造だと言ってもいい。)
つまるところ、大阪都構想のメリットなんてそこまでないのだ。
二重行政を解消することはとても良いことだ。
しかし、それを実現できるのは大阪市長になることではない。
現職の大阪府知事にしかできないのだ。
まさに地方分権をすすめるために、
その権限を市に移譲すればよいだけのことである。
もっとも効率的で比較的早期に実行できる方法だ。
それができる立場にありながら、それを行わない。
とにかく市の権限と財源を府に集中させ、
それを再配分することだけが大阪をバラ色の未来に導くという
その論拠があまりに乏しすぎるのだ。
だから思いつきの政策といわれる。
あげるとキリがないのでこれぐらいにして。

維新の会の大阪市会議員は一体どんな気持ちで橋下氏に
ついていっているのだろう。教育基本条例に反対する議員は
いないのだろうか。都構想に反対する議員はいないのだろうか。
さきに登場した教育委員の陰山先生のような議員はいないのか?
だったら本当に誰でもいいんじゃないのか?
橋下氏が好きな統治機構という言葉を用いて表現すれば
維新の会は二元代表制という地方自治体の統治機構を
誰一人理解していない組織ということになる。
もし都構想の実現を議員の立場で実現したいと思うのならば、
首長率いる政党になど所属できないのではないだろうか?
維新の会は「維新の会 VS 既成政党」という構図を作ろうとしている。
既成政党とは大阪市でいえば「自民・民主・共産」ということだろう。
俗にいう相乗り選挙といわれる、たしかにあまり好ましくない選挙だ。
相乗り選挙が否定される理由は、各政党が首長と慣れ合う政治が
行われるからだ。首長をチェックする議会が機能しないということだ。
しかし、有権者の方々は冷静に考えるべきである。
自民と民主と共産が慣れ合えると思っているのだろうか?
少なくとも神戸市会では政党間で意見が違うことは日常茶飯である。
一方、仮に橋下氏が大阪市長に選ばれたとして、
維新の会の議員が橋下氏を議会としてチェックできるとは思えない
究極の慣れ合い政治が行われることは容易に想像がつく。
議員は市長の指示で動く人材ばかりなのだから。
相乗り市長より性質が悪い。
彼は大阪市会では維新の会が単独過半数を占めていないことを
理由にその心配はないというが、名古屋市のように
リコール(議会の解散請求)だってしかねない。
もしそれをしないのであれば都構想の実現はありえない。
どちらであれ有権者を欺く結果となる。

ではお前ならどうやってこの市の危機的状況を打破するのだと
言われそうである。
私の答え、それはまともに選挙が行われることだ。
つまり。
現職市長の政策に対して、現実的な対案を提示する候補者との
まともな選挙が行われることである。
現実的な対案とは、例えば
「現市制の中で各区に区政協議会のような組織を作り、
 区長と区選出議員で地域の課題を議論する場を設けるという政策」
「区長にこれまで以上の権限と予算を与える」
「大阪府に対し権限を大阪市に移譲するように求める」
といったものだろう。
いずれもが、現市制のなかで実現可能なことである。
そんな選挙が行われれば、間違いなく大阪市は発展する。
議論すべき争点はたくさんあるのに、それが見えなくなるような
ONE-ISSUE型(争点を1つに絞る)の選挙で得られる成果は
大きくない。
小泉選挙でもその経験はあるはずだ。そのことに気づくべきである。

最後に一番気になるのは橋下氏のtwitterでのつぶやきである。
とても正常な状態とは思えるものではない。
もちろん、マスコミに対する批判については私も同意する。
とくに親類の生い立ちに関する論評は私も読んだが、
週刊誌のそれはあまりにフェアではないし、
橋下氏が怒るのも無理はない。
しかし、以下に記す彼のtweetの引用を読めば、
どれだけ立派な政策を掲げても
彼を政治家、いや一人の人間として評価することはできない。

〜以下 http://twilog.org/t_ishin より引用〜

バカ文春もバカ新潮ももう総力を挙げて何かを見つけ出そうとなりふり構わなくなっている。権力チェックとしてはそれは良いけど、自分たちも権力だと言うことを分かっているのか。こういうバカ文春やバカ新潮に対しては誰がチェックするんだ?
posted at 09:43:08

メディアは人権救済法案に関してメディアを対象から外せと大騒ぎしているけど、バカメディアは完全に治外法権になる。これはおかしい。告示前の一番忙しい時に来て、ファックスを流し続けて質問を浴びせまくる。回答がなければ勝手に記事を書く。そして書きっ放し。
posted at 09:44:41

ファックス一枚流して明日までに回答しろってバカ文春やバカ新潮は何様なんだ?だから直接囲み取材に来いって言ってるだろ。それにそもそも君たちに質問したことに関しては一切無視。自分たちは何も答えず、ただただ質問を浴びせるのみ。
posted at 09:46:35


バカ文春やバカ新潮も自分たちもチェックを受ける権力者だと言うことを自覚しろ。僕は報道機関じゃないし、行政機関を使ったと思われるとしゃくなので、このバカ文春やバカ新潮の社員の行状について、ツイッターで情報収集したいと思います。どんどん世間に公表していきます。
posted at 10:49:42

新潮、文春が取り上げた僕の友人から連絡がきた。「パーティー券は、全部個人へ売っている。何の問題もない。それは取材でも答えている。」とのこと。でもこういうきちんとしたコメントは週刊誌は載せない。自分の都合のよいものしか載せない。
posted at 11:22:08

さて新潮は、田中敦氏(この人は奇声を上げて非常識なしゃべり方をするらしい)、重松厚至氏、川面泰隆氏、大竹愛美氏、田中裕介氏、軽部元氏がチームのよう。まだまだいるらしいが。人間なんて完璧な奴はいない。皆さん上記メンバーの情報をお寄せ下さい。男なんて女関係で必ず失敗があるはず。
posted at 11:26:08

風俗や飲み屋にでも行って失敗もあるでしょう。普段人のことばかり調べてるんだから自分が調べられる立場を経験しなさい。週刊新潮、田中敦氏、重松厚至氏、川面泰隆氏、大竹愛美氏、高橋佑介氏、軽部元氏の情報をお待ちしております。これからは記者も本名を名乗らないかもしれないね。
posted at 11:28:28


〜引用ここまで〜

彼に教育を語られたいだろうか。橋下氏には目を覚ましてほしいと思う。


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少し言い過ぎたかな。
私は橋下氏が本当に大好きなんです。
就任当時のyoutubeは今でも見ることがありますし、
過去のブログには彼を賞賛する記述もたくさんしてきました。
しかし、最近少し方向を見失われてるような気がしてなりません。

彼は我々神戸市民に対しても以下の趣旨の発言をしたことがあります。

○伊丹を廃港にして、
 伊丹の容量を全部持ってくれば神戸と関空はやっていける。
            ↓↓↓
○普天間基地を関空へ移転したいのならば話は聞く。
 個人的には神戸空港が適していると思いますが。

私は伊丹廃港-関空神戸2空港については賛成の立場でしたが、
翻って、普天間の発言をされた時にはさすがに憤慨しました。

思いつきで主張を変えるのは今に始まったことではなさそうです。

私にはどうする権利もない隣の街の行く末に
とても関心を持つ今日この頃です。

結論が出るのは、11月27日。

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